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秘恋5題:繋げない手(IC21/蛭魔)
※IC21/with.蛭魔妖一/サイトの拍手ログ(07'0821~08'0809)
お題配布元≫capriccio様

 
【01:繋げない手】





「こうやって二人で出掛けるの、久しぶりだね」

俺の隣を歩いている、淡い桃色の浴衣を着た女が言った。

「祭りなんざ何年振りだろうな」
「昔は毎年来てたもんね、懐かしいな」



幼馴染みだからといって、ずっと一緒という訳ではない。
別の高校に入学してから、関係は少しずつ疎遠になっていった。
久しぶりに連絡を寄越したと思ったらいきなり祭りに行こうと言い出して、幼馴染みの顔を忘れない為にもその話に乗った。

「小さい頃はさ、人が多いからはぐれないように、手繋いでたよね」



幼馴染みといえど、女ってのは成長すれば変わるもので。
大人びた、その顔立ちや仕草を横目に見て、昔よく一緒にふざけて遊んでいた少女と本当に同じ人間なのかと、少し疑った。



「あっ、」

ふと、小さな悲鳴が聞こえて、咄嗟にその小さな手を掴み取った。
人波に押された身体を無理矢理に逆流させたもんだから、少しよろめいて、また俺の隣を陣取る。
ありがとね、と苦笑いした顔。
手をするりと放されて、何だか急に自分の右手を手持ち無沙汰に感じた。

あの頃はただ当たり前のように繋いでいた手と手。
それが、今になって出来ないのは何故だろう。



「…ねぇ、」

呼ばれて、思考を戻した。



「妖ちゃん、手、おっきくなったね」



言われて、気付いた。
当たり前のように繋いでいた手は、自分のものとあまり大差無かったように思う。
それでも今、握ったのは、小さな“女”の手だった。
年が経つにつれ、少女が変わってゆくのは目に見えていたけれど、今になってこんなにも違うものに感じてしまう。
ああ、今、俺の隣にいるのは一人の“女”なんだ。

そう一度認めてしまえば、もう後には戻れなかった。

「…妖ちゃん?」
「……、何でもねぇよ」



今はもう、繋げない手。



end.





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季節的にはギリギリセーフだった夏祭り。幼馴染みの少女を、女として意識するようになった夜の話。妖ちゃんとか呼ばれちゃえばいいじゃない。(萌)

 
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