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秘恋5題:袖移し(IC21/蛭魔)
※IC21/with.蛭魔妖一/サイトの拍手ログ(07'0821~08'0809)
お題配布元≫capriccio様

 
【03:袖移し】





「ちょっと、どうしてくれるの?」
『何が』

時刻は平日、夜9時半。



「バスが朝まで出ない」
『そりゃ大変だな』
「大変も大変よ。何処かの悪魔様がスパイに行かせてくれたおかげで帰れなくなったわ」

あるライバル校に忍び込んで、アメフト部の部室から目星の付いたノートやらメモリーディスクやらを鞄に詰め込んで来た。
だけど、人目に付かないよう大半の生徒と教師の下校を見送った後に脱出してきたものだから、自宅への交通手段であるバスは30分も前に無くなっていた。

「最悪だわ」

所詮は八つ当りかもしれないけど、自宅へはバスで1時間。
とても歩いて帰ろうと思える距離じゃない。
スパイの為に精神も体力もそこまで削られたんじゃ割に合わない。
そんな厄介なスパイ任務を言い付けてきた本人に八つ当りくらいしたくなるってものでしょう。



『ケケケ、珍しく落ち込んでんな』
「人が途方に暮れてるのがそんなに愉快?この外道悪魔」
『聞き飽きたな』
「私にカラオケボックスで寝泊りしろって言うの?」
『考え抜いた最終手段がそれか?』

耳に当てた携帯電話の向こう側からは楽しそうな声。
顔を見なくても分かる、きっといつものように憎たらしいくらい魅力的な笑顔を浮かべているのだろう。

『ブレザーの左ポケット』



携帯電話の向こう側で、突然そんな言葉が聞こえた。

言われた場所を探ってみると、カード状の何かと、指先にコツン、と硬い感触。
握ってみると余裕で手の中に納まったそれを、そのまま目の前に出して掌を開くと、銀色の鍵が姿を現した。



『カードキーでロックが開く。暗証番号は俺の誕生日だ。最上階の一番奥の部屋だから勝手に来い』

相変わらず楽しそうな声が言う。
いつの間に入れられたんだろう。
物色目的でライバル校に向かう最中も、本業のスパイ中も、ここまでの道程の間も、自分の左側にヒル魔の自宅への侵入手段がずっと隠されていたなんて気付かなかった。
こう易々と隙を突かれたんじゃ、この悪魔相手にいつまで身体が保つか分からない。
いや、それ以前に。

「かの泥門の悪魔と呼ばれるヒル魔の家に泊まれと、」
『カラオケボックスがお気に召すならどうぞそちらに?』
「というか、わざわざコレを入れといたってことはこの事態を把握してたワケ?」
『さぁ、どうだかな』



ああ、やられた。
今回ばっかりは私の負けだ。



『マンションの近くまでは来たことあるから分かるだろ。電車乗って6つ目の駅な』
「覚えてるわよ。私の記憶力見くびらないで」
『盗んだデータ、寝る前に全部チェックするからテメーも手伝え』
「とりあえずシャワー浴びさせてよ。久々の任務で疲れちゃった」
『了解しましたお姫様。』
「あと睡眠時間は摂らせてよね」
『寝かすのが惜しい気もするけどな』
「……どういう意味かしら?」
『さぁーな、ケケケ。ま、明日も朝練あるし勘弁しといてやるよ』
「それはそれはアリガトウゴザイマス。」

携帯電話越しにお互い軽口を叩きながら、切符を買って改札を通って、ホームに立つ。
ブレザーの左ポケットには、カードキーと銀色の鍵をしまい込んだまま。



さて、私は今夜煩い心臓を静めて眠ることなんて出来るのかしら。



end.





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暗証番号が誕生日って今時そんな人いないだろう…でもヒル魔の個人情報は絶対保護な上、きっと誕生日はヒロインしか知らない。ちなみに家の場所もね。っていう解釈でよろしくお願いします。

 
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