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それは彼の瞳にも似たプレゼント(D.G/神田+アレン?)
※D.G/with.神田ユウ+アレン?/神ミア←アレンのちょっと切ないアレン誕生日話。
(ヒロイン名固定:ミア・ミシャン)

 
【それは彼の瞳にも似たプレゼント】





誕生日おめでとう、と、ふいに背後から女性の声が聞こえた。振り返って目が合うと、その人はそれから、おはよう。と続けた。

「おはようございます、ミア」

朝の挨拶が後なんですね、と笑ったら大事なことを先に言ったの、と笑顔を返された。

「ありがとうございます。ミアが一番に祝ってくれるなんて嬉しいですよ」

「ふふ、プレゼントも後であげるわね」

「本当ですか!嬉しいなぁ」

自然と顔は綻んですっかり浮かれてしまっている僕。
頭の隅で我ながら単純だと思いながらも、それでもよかった。
彼女からのプレゼントはいつ貰えるのだろうか。そのとき僕は嬉しさに溢れた胸の内を上手く彼女に伝えきれるだろうか。
プレゼントの中身は何だろう?彼女が選ぶものはどれもとてもセンスがいいから貰っても困るものということは絶対にないだろう。
それに僕へのプレゼントということは彼女が僕の喜ぶものを考えた末のものであって、プレゼントを選んでいる最中も同じく、僕を思っていてくれていたのだと考えると凄く嬉しい。
文字通り胸は締め付けられるし、顔の筋肉は緩んだまま。
心が温かくなる。ああ、今、僕は地に足が付いているだろうか。
そんなふわふわした気分でいた僕の耳に、隣を歩いていた彼女の声が届いた。

「あ、ユウ」

…ふ、と。その瞬間、急速に胸の熱かった部分が少し冷えた気がした。
彼女の声に反応して視線を上げると前方には黒髪を綺麗に靡かせる青年がいる。

「…おう、」

彼は短くそう挨拶した。
彼は、彼女の。
どうしても曲げることの出来ない事実なのだが、どんなに否定したくても僕には到底出来ない、どうすることも出来ない、ふたりはお互いに想いを寄せ合っていて、そしてそれをお互いに知っている、そう、恋人、なのだ。

「おはよう」

「おはようございます、神田」

彼女がとても綺麗に彼に微笑むから、それに習って愛想笑いを浮かべた。
まあ、彼には、その違いなんてまる分かりなんだろうけれど。
それでも、そうしなくちゃいけないと僕のどこかが警告していた。
そして、ここから一刻も早く離れたいと。
自分の記念すべき誕生日の朝から何故こんな思いをしなくてはいけないのかと、誰にも責任を負えないことを内心で毒つきながら。

「あ、僕お邪魔でしたら先に行きますよ」

「変に気使わなくていいから、アレン」

「気色悪ィ」

「神田、人の好意は遠慮せず受け取っておくべきですよ」

「テメェの好意なんて欠片も要るか」

「悪意は素直に受け取るくせに本当に性格が歪んでますね」

「言える立場かよ似非英国紳士」

「…貴方達ね、クリスマスの朝から喧嘩しないでくれるかしら?」

「ああ、そういえばモヤシの誕生日だな」

「………へ」

それはすとん、と何か落とされたような気分だった。
思わずワンテンポを置いて間抜けな声が出るほど、僕は呆気に取られた。
なんだ?今、彼は、僕の誕生日のことを口にしたのか?
なんとも信じられないことがこの世には起きるものだと、今までの軽い口喧嘩のことが頭からすっぽりと抜けてしまって、彼をまじまじと見つめた。

「知ってたんですか?」

「耳に入っただけだ」

「ああ」

そうか、コムイさんやリーバーさん、ラビ達は知っているから彼がいるところで話題にすることもあっただろう。何より一番身近な恋人が知り得ているのだし。
しかし、知っていたとしても彼が人の誕生日をわざわざ口に出すような人柄だとは思えなくて、僕は何だか腑に落ちなかった。

「でもまあ、神田のことですからおめでとうなんて言ってくれないですよねー」

普通なら、当事者が僕でなくてもこういう言葉を彼に掛けるだろうなんて誰にでも想像がつくからだ。
僕は決して期待したわけでもなく皮肉そうにそう言ってみた。
本当に、彼自身に何かを期待なんてしていなかった、はず、だったのに。僕と彼の様子をそばでずっと眺めていた彼女が言ったのだ。

「プレゼント、一緒に選んだのよ」

は?と、今度は声に出したのか出せなかったのかも曖昧で。
呆けているだろう僕の顔に対して、彼は意地の悪そうな笑みをしていた。

「有り難く思え、モヤシ」

そう残して去る背中。
彼女も、楽しみにしててね、と残して彼の背中を追って行った。
僕は今だ呆けたまま、そこに立ち尽くしていた。

なんということだろう。
今日は信じられないことばかりが起きる。
彼のあんな顔を見たのも初めてなのだ。
しかもプレゼントを一緒に選んだということは、彼も少なからず僕の誕生日を祝う気があったということにも考えられるわけで。でもふたりでプレゼントを選んだいうことは、ふたりはいわゆる、デートをしていたわけで。
つまりは彼も一緒に選んだというのも、彼女が品定めしているからその延長みたいなものか。
ああでも、ふたりはプレゼントを選んでいる間、僕のことを話していたのだろう。
それは少しくすぐったいような、嬉しいような気持ちになるけれど。
ぐるぐると考えている内に何が何だか分からなくなった僕は、頭の上にハテナマークを浮かべまくっていた。
それでも、彼女を想いながらもずっと思っていたこと。
そして今さっき、もっと強く思ったこと。

僕は、あのふたりが、一緒にいる“ふたり”が、どうしても好きなのだ。

その日の午後にミアから渡された、上品なブラウンを基調にラッピングされたプレゼントボックスの中には綺麗な深い藍色のリボンタイが入っていた。



end.





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誕生日なのに片思い。ごめんよアレン様。

 
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